不織布でよく使用される素材は、さまざまな特性が加えられる「化学繊維」を主な原料とする場合が多くなります。具体的にどんな素材があるのか、またその特徴についても確認しましょう。
不織布はどんなものに使われる?
不織布は使用する原料だけではなく、製造方法・加工方法によっても、厚みの変更や通気性などの機能が設計できるため、さまざまな用途に使用されています。
以下は不織布の用途の一例です。
素材 | 特徴 | 用途 |
PET (ポリエステル) |
・不織布の原料として最も多く使用されている ・強度、耐熱性が高い ・染色性、耐候性に優れている ・ペットボトルの原料と同じ |
・衣料品に多く使用 |
PP (ポリプロピレン) |
・化学繊維の中で最も比重が軽い ・加工性が高く、成型品に適している ・強度が高い ・なめらか風合を持つ ・疎水性(水とまざりにくい)が高く、乾きがはやい |
・生活雑貨やカーペットに使用される |
PE (ポリエチレン) |
・比重が軽い ・丈夫な繊維 ・耐熱性が低く100℃程から軟化する |
・産業資材として使用されることが多い (ロープなど) |
レーヨン | ・化学繊維ではあるが、原料は木材、パルプ ・主成分は綿と同じ、植物繊維のセルロースである ・染色性、吸水、吸湿性に優れている |
・衣料品に多く使用 |